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当法人は、会員相互の協調をもって、わが国の米の消費拡大に寄与し、発芽玄米事業の発展と共に、米文化の向上に寄与することを目的とし、その目的を達成するために次の事業を行う。
(1)米及び発芽玄米の消費促進活動に関すること
(2)発芽玄米の品質及び安全性の向上に関する調査研究
(3)発芽玄米の生産技術向上、加工適正の向上に関する技術研究
(4)発芽玄米の品質表示基準等の整備に関すること
(5)発芽玄米利用促進に資する機能性の解明技術の開発
(6)その他目的達成に必要な事業
(7)上記各号に付帯する一切の業務
2010年6月22日
一般社団法人日本発芽玄米協会第2回会員通常総会開催

高機能“こめ油”への挑戦
我が国の食料自給率向上は「米」の消費にかかっている。
水田の有効利用と食料自給率の向上対策の名目で「新規需要米」がスタート。
「米粉用米」「飼料用米」に支援体制が取られている。
「食料・農業・農村基本計画」が平成22年3月30日閣議決定
| 米 | 2010年(万t) | 2020年(万t) | 上昇率 | 年間 |
| 主食用 | 881 | 885 | 97% | -0.3% |
| 米粉用 | 0.1 | 50 | 5000% | 4990.0% |
| 飼料用 | 0.9 | 70 | 7778% | 767.8% |
| 合計 | 882 | 975 | 111% | 1.1% |
新規需要米への支援体制があるものの、計画の難易度が高く、確かな出口(需要)が必要である。
水田の有効利用と自給率向上を達成する妙案
「こめ油の安定供給と市場拡大が必要不可欠」
- 油脂原料で唯一国産米糠で製造 ・・・ 安心
- こめ油には有効な成分が豊富 ・・・ 生活習慣病対策
- 酸化に強く高温調理にも適している ・・・ 安全
- 油切れが良く人気があるが品薄 ・・・ 供給不足
- 多くの学校給食で使われている ・・・ 原料履歴
- 比較的癖が無く油当たりがしない ・・・ 多様な料理
- 副産物はすべて有効利用される ・・・ 環境問題
食用油脂を取り巻く環境
- 昭和40年から平成20年までの45年間で食用油脂は、国民1人当りの年間供給量は6.3kgから13.9kgへ2.2倍にも増大
- そのうち植物油脂の国民1人当りの年間供給量は13kg(1日36g・大さじ2杯半)
- 約260万トンに及ぶ国内油脂供給の96.6%は菜種や大豆等の全て輸入油糧種子が原料
植物油脂における「こめ油」のポジション
- 年間生産量は原油ベースで6万6千トン
- 原料の米糠は33万6千トン
- こめ油の玄米に対する重量比は1.6%
- 国内植物油総供給量2,615千トンに対して国産比率は僅か2.5%
- 国内消費の95%が業務用に使用されている
「こめ油」の特徴
- 脂肪酸組成に占めるオレイン酸の比率が高く酸化されにくい
- γーオリザノールを豊富に含んでおり酸化抑制や更年期障害や自律神経失調の緩和
- 動脈硬化の予防効果がルトコトリエノールの含有量が高い
- 植物ステロールが多く、血中コレステロールを下げる効果が植物油のなかでも高い
- サラっとしていて鍋への付着物が少ない
こめ油は僅か原料玄米の1%から出来ている

需要の増加によるこめ油の増産と安定供給には、従来の発想にはない・・・・
こめ油を増産し、需要に対応するためは
脂肪分の多い多収穫の品種の開発が急務
研究会の発足へ
こめ油の増産、需要拡大により水田農業を活性化させることで、結果的に食料自給率の向上に寄与させることを目的とする
- 日本発芽玄米協会が産・官・学から有志を募り本年7月2日に準備委員会を発足させる
- 準備委員会では、研究テーマや活動費組織の在り方を明確にし、公共性の視点から研究予算を国に申請し受理されるまで活動を継続
準備委員会では
国産こめ油増産のためにその力量を必要とする下記の専門家に参加を要請する
- 油糧種子としての米の新品種を開発する研究者
- 生育条件や栽培管理に精通した専業者
- 新品種から効率的に搾油することを検討する 製油メーカーの技術開発担当者
- 新品種や発芽促進後に搾油された「こめ油」の成分を理化学的に解析する研究者
- 国による支援や新しい仕組みづくり、その経済性などを統括管理する専任者
研究例1)
発芽特性による「高機能・こめ胚芽油」の研究
- 「発芽玄米油」の機能性
特にPSG(発芽米ステロール配糖体)
- 発芽によって富化されるフィチン酸、イノシトールなどの有効成分の搾油工程における分布
- 「こめ油」、「発芽玄米油」と他の植物性油脂とのブレンドのベストミックス
研究例2)
効率的搾油を実現する原料の確立
- 巨大胚芽米の育成と搾油方法研究
目標は年1人1kgのこめ油の摂取
1億2700万人が1kgの食用こめ油を摂取すると
12万7千トンが必要
現在、食用で5万7千トンなので増産量は
127千トンー5万7千トン=7万トン
これを油糧含有量4%の新品種から生産する場合
175万トンの原料玄米が必要
「脂肪分の高い米の育成と多収穫が最大のテーマとなる」
日本の食と疾病予防研究会の中で
- 疾病予防に重要な役割を担う食事の中で、特に「主食」から摂取する炭水化物は「米粉」から
- おかずとして調理に不可欠な油脂(不飽和脂肪酸)は「米油」から
疾病予防食の「量」と「質」を研究
<検討課題1・・・量>
病院給食における炭水化物の比率を(全カロリーの)55-60%に増やす
- ①米粉の有効活用により、炊飯したご飯の残飯率を補う食材開発
- ②小麦粉代替ではない、米粉独自の持つ調理特性を存分に活かした食材の開発
<検討課題2・・・質>
調理に欠かせない不飽和脂肪酸の摂取にあたり、高酸化機能に優れ、
且つ国産穀物資源により作られている油脂への見直し
- ①匂いに敏感な抗がん剤治療後の患者への食事提供による満足度調査
- ②高酸化作用による健康状態の研究
- ③確実且つ適量な生産体制の確立研究


